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2024.07.28
Talon 田中さん・福田さんにインタビュー【シェアオフィス入居者インタビュー】
Talon
田中さん・福田さんにインタビュー 【シェアオフィス入居者インタビュー】
【プロフィール】
Talon(タロン)
田中久美子さん
デザイン学校でWEB制作を学び、大手WEB制作会社でWEBデザイナーとしてキャリアを積みました。その後は小規模な制作会社でWEB制作に関わる全般を担当する。一時期は紅茶専門店の店員として勤務、カフェ開業を真剣に考えたほど。カメラは静止画/動画をカメラ学校で学び、当初は苦労したが、最近では指名がかかるほどになり、とても嬉しい。イラストは独学だが、評価は高い。子供向けプログラミング教室の講師や動画編集の講師も担当する。
福田隆之さん
デザイン学校でグラフィックデザインを学び、印刷会社を経て、パンフレットなどの印刷物制作から、WEB制作へと軸足を移す。近年ではシステム会社でSEも経験し、IT関連にも造詣が深い。SEを経験したことで、WEBに関しては、物理的なサーバーの設置から、WEBコンテンツの公開までのあらゆる全てを一人でこなせる。カメラはほぼ独学。たまにイラストも担当し、見た目によらず、くりくりっとした可愛いイラストを描くので不気味がられる。
<インタビュアー>
アサカワ ミト(コミュニティマネージャー)
ひらっくコミュニティマネージャー。受付業務をしながら、利用者さまとの交流や、シェアオフィスを始めとした方にお繋ぎする機会を作っています。交流イベントの企画、進行なども担当。
プライベートでは、未経験の方や社会人にも役立つ演劇ワークショップを開いたり、アレクサンダーテクニークという身体メソッドの講座などをしていて、幅広い方々に、こころとからだをワクワクさせる機会を作っています。
Talonについて
ミト:今日もひらっくの会議室を使って打ち合わせをされていましたね。
田中:そうなんですよ。その後も外出をして別の打ち合わせだったんですけど、どっちも長くなっちゃって。さっき帰ってきてご飯を食べたところです。
ミト:インタビューの20分前に帰って来られましたもんね。お忙しいところありがとうございます。
それでは今日はよろしくお願いします。まず最初にお名前と今のご職業、屋号を教えてください。
田中:田中久美子です。職業はWebデザイナーです。紙媒体、Webデザイン、動画もやってますし、カメラマンとしても活動していますので、クリエイション全般をしています。まだ個人事業なので会社名ではないんですけど、屋号でTalonと名乗っています。
福田:福田隆之です。僕はシステムの方をしています。あとはマネジメントであったり営業活動を。めっちゃ裏方ですね。
ミト:ありがとうございます。Talonさんといえば案件でゲームを作られたこともあるということで、それについても後ほど詳しくお聞きしたいんですが、クリエイティブ全般と言いますと、例えばどういうお仕事をされてきたんでしょうか。
田中:例えば保育園さんからの案件だと、紹介用のパンフレット、ホームページを作りました。そこから派生して、名刺も作ったり。そういったこともさせていただいてます。
ミト:WEBデザインがメインだと思うんですが、紙媒体のお仕事も多いんですか?
田中:最近増えてますね。
福田:一時は紙媒体の仕事が少なくなったんで、じゃあ止めちゃおうかっていう時期もあったんですけどね。
田中:そもそも私は前職でWeb制作の仕事をしてきたので、Webの方が強いんです。なのでTalonもWebメインでやってたんですけど、写真も撮ったり、その流れでパンフレットにしたいって要望が出てきたりして、じゃあやりましょうか〜ってことで紙媒体でも作るようになりました。
福田:僕は元々印刷出身で、彼女はWeb出身。でも実は彼女、紙媒体が大好きなんですよ。そのうち飲食店さんのポスターとかチラシを作る機会が来て、そこから少しずつ。
田中:最近はページものをすることも増えてきましたね。
最初はポスター、冊子、リーフレットとかの一枚ものだったんですが、そのうちページもののお仕事も頂くようになって、ページ数も増えてきてって感じですね。紙を作ったあとWebもさせてもらったりも。デザインに統一感がある方がいいかなってことで、そういう形でご依頼をいただくことも最近は多くなりましたね。写真を撮って、ホームページにして、ポスターなどの紙の媒体にもするって感じですね。
ミト:なるほど、それはクリエイティブ全般ですね。
福田:クリエイティブに関わらず、色々やってますね。僕なんかはiPhoneの設定をお願いされました(笑) これも保育園さんなんですけど、保育士さんに全員iPhoneを持たせますってなって、それで。
田中:18台くらい設定したよね。子供ちゃんの写真を撮るのに保育士さんがみなさん持ちたいということで。
福田:そうなんですよ。でも設定が大変で。初期設定して終わりじゃなくて、統一したアプリ、統一した設定にしないといけないので。
田中:そういうことも含めて、いろいろ相談をいただいて「じゃあ一緒に解決しましょうか」というところも含めて、全般的なお仕事をしている感じですね。
福田:打ち合わせが長くなるのも、そういうちょっとしたコミュニケーション的なことが次に繋がるところもあるので、丁寧にやっていますね。
ミト:じゃあTalonさんのWEBページに書かれているお仕事内容だけではないんですね。
福田:全くその通りなんです。
田中:とりあえずタロンさんに聞いてみよう!ってことで電話してきてくれたりとかもあったね。
ミト:おお。それって、Talonさんに評判があるからですよね。
田中:よく思ってくださってる方がいるんですね。
福田:まあでもTalonさんは安心安全な人たちって思われてるみたいなので。ありがたいですね。
ミト:お二人とも気さくな方なので、相談しやすそうな安心感があります。なるほど、Talonさんのお仕事が少し見えてきました。ありがとうございます。
ひらっくについて
ミト:ではひらっくのことについてお聞きします。今回、ひらっくコワーキングのシェアオフィスを選ばれた理由、もしくはきっかけは何だったのでしょうか?
田中:もともと場所を探してたっていうのがありました。ただ、それがコロナ禍だったんです。
ミト:それまではお2人ともそれぞれのご自宅でお仕事を?
田中:そうですね。自宅で仕事をして、定期的に集まるって感じだったので、どこか場所がいるよねっていう話はずっとあったんですね。
どこも家賃がなかなかいいお値段で。どうしようかなって思ってた時に、広報ひらかたでひらっくにコワーキングとシェアオフィスも出来るっていうのを見つけて、なんかいいんじゃないかなって思ったんです。でもギリギリまで悩んで、結局締め切り前日ぐらいになって応募しました(笑)
ミト:締め切り前日だったんですね(笑)
田中:ギリギリだったんで、なんとか面談が通って、行く!みたいな感じでした。でもタイミングが良かったのと、価格もすごく安くて、しかも綺麗で良かったです。っていうそんな理由なんですけど(笑)
ミト:ありがとうございます。オフィスを使われている時のざっとした1日の流れを教えてください。
福田:基本的に仕事はもうこっちでしかやってないですね。最近は家で仕事しないようにしてるので、出かける仕事以外はもう全部ひらっくにいますね。
田中:撮影とか何もなければ、週に5日間か6日間、もしくは7日間います(笑)平均だと週5日ぐらいは来てるかな。
ミト:かなり来られていますね。
田中:(お隣のオフィスの)バイカイデザインさんと同じくらい(笑)ギリギリまでいますね。
福田:夜はどっちが遅くまでいるか?って競争みたいになってます(笑)
田中:作業内容は、制作の作業か打ち合わせがほとんどですね。
ミト:打ち合わせは結構多いですか?
田中:そうですね。クライアントさんの数だけ。オンラインで打ち合わせもしています。
ミト:あえてコワーキングスペースで仕事をすることでどんなことを期待していますか。
福田:僕たちって2人でやってるんで、2人で作業が完結することも多いんです。そうすると他との繋がりってどうしても薄いんですよね。だから、たまに佐原さんと一緒にお仕事をさせていただく機会とかがあると、こんなふうにするんだなーとか色々と気づきがあるので、その気づきから自分をまた拡張できるっていうのは期待通りでありがたいですね。
ミト:佐原さんからTalonさんにお仕事を頼んだと聞きました。良いですね!
田中:ここにいるとやっぱりいろんな方がお仕事されてるんで、それはすごい良いなと思ってますね。1人で籠って仕事してるとなんかサボりがちというか(笑)あと、朝ちゃんと来て仕事をするようになったのも大きいです。
ミト:夜型だったんですか?
田中:超夜型ですね。昼の12時に起きて翌朝5時に寝るという生き方をしていたので。だからここに来て日中ちゃんと日を浴びるっていうのは、生活スタイルを大きく変えましたね。いつも寝る前に日を浴びてたんで。
福田:彼女ホンマにほっといたら夜型行動で夜しか駄目やったんです。仕方なく彼女に合わせる形で僕も作業するようにしていたんですけど、だんだん調子が悪くなってきて(笑)
田中:ここに来て健康的になりました(笑)
福田:あとほら、机に置いている交流ノートに「世界を獲る」みたいなことを書いた人がいるじゃないですか。
ミト:ありましたね。
福田:そういう気概のある人とやっぱり交流してみたいですよね。会ったらこっちもすごいやる気が出そうだし。
ミト:いいですねー。
田中:あと、コワーキングを利用している方は何してるんだろうなってちょっと気になってます。モニターを広げて何やってるのかな?とか。声はかけづらいんですけど、気になりますね。
なんかそういう方たちに話を聞くような機会が出来たらなあって思います。
ミト
そうですね。ランチ会以外にも企画をして、ちょっとずつ話しやすい雰囲気が作れたらと思います。ありがとうございます。
2人が一緒に仕事をすることになったきっかけ
ミト:では後半は2人が今のお仕事に至ったことについて詳しくお聞きしたいと思います。
まず、仕事をお2人で始められたきっかけっていうのは何かあったんでしょうか。
田中:元々、それぞれ別の会社で会社員をしていて、その時に職場で知り合いました。
その時は福田はシステム、デザインの仕事を。私はWeb制作でした。
福田:まあ出会った時は、怖かったです(笑) 彼女、実は超大手企業の社員だったんですけど、僕はその下請け会社で、下っ端から上がってきたもんで。
田中:覚えてないなー、昔のことは覚えてないです(笑)
福田:僕達はその会社のデザインチームに配置されたんですよ。Webの管理的なチームがあって、そこで知り合ったんですけど、その時はそれだけ。その後もずっと別々の仕事をしてたんですよね。
田中:一緒に仕事をするようになったきっかけとしては、私が仕事を辞めて、1回デザインとかも全部辞めて飲食の方に行ったんですよ。紅茶入れたりとか、お菓子作ったりとかしてた時期があって。もう完全に飲食店。一切デザインとか何にもしなかったよね。
福田:僕もカフェ大好きなんで、そのうちふたりでカフェしようなって冗談で言ってたくらい(笑)
田中:それでずっとキッチン入ってバリバリ飲食店で働いていたんですけど、その後いろいろあって飲食店を辞めたときに、たまたまその飲食店の会社さんが「ホームページを作りたいねんけど、確か前の職場で作ってたよね。出来るよね? 」って話になって。それが復帰のきっかけですね。想像もしてなかったんですけど。そこでやってみますっていう形で作り出したのが最初です。それを受けていると、さらに「ポスターを作って欲しいな」というお話をいただいて、そこから色々と作るように。
福田:そのとき実は彼女、そのポスターのカメラを撮らないといけないって話になったときに、経験なかったんでちょっとカメラの学校行ってみようかってなって。
田中:そのタイミングでカメラの勉強を始めました。
福田:それがまた面白い話で、その学校は良くも悪くも、プロの現場とかに引っ張り回してくれる学校やったんですよ。
田中:たまたまカメラの先生が色々と現場に引っ張ってくれて。全然普通にカメラの操作方法を学ぶだけのつもりだったんですけどね。
福田:最初はお菓子を撮りたいって入ったんだけど、なぜか人を撮れとか言われて(笑)
人撮ったことないけど、頑張りますみたいな感じでやってるうちに、今ではお仕事としてさせてもらってるんですよ。
田中:結局色んなことをやってきて、それが集約されてTalonになったんですよね。だからどこからかって言われたら難しいですけど、最初のきっかけは飲食店の親会社からの声かけでしたね。
ミト:その仕事を受けた段階から福田さんも協力されてたんですか?
福田:そうなんですよ。当時はまだ会社員をしてました。
田中:自分でコーダー(Webデザイナーが作成したデザインを、Web上に表示させるための作業を行う人)もしてみたんですが、無理だと思いました。私には向いていない(笑)
福田:それで僕に振ってこられたんです。
田中:「出来る?」って聞いたら出来たんで、それから一緒にやろうかってなって…っていうのが最初だから、副業でしたよね。昼間は会社員として働いて、夜やらせるみたいな(笑)
ミト:福田さんの負担が(笑)
福田:そうそう、だから間に合わなくなって、就業中とかにちょっと裏でコーディングやってたの思い出した(笑)
田中:やばいやばいって言ってやってたんですけど、ちょっとずつ仕事が増えていって、合流しました。
ミト:Talonとして仕事の案件が増えたから福田さんも独立したっていうわけではなかったんですね。
田中:そうですね。状況がそのように流れてきて、その流れに身を任せたって感じですね。
福田:それでね、彼女がお世話になった飲食店さんのお仕事を最初はあてにしてたんですよ。それでそれなりにやっていけるから大丈夫かなって思ってたんですけど、そこでコロナじゃないですか…。
田中:それで飲食店は全部アウトですよね。どうしようって思ったんですけど、まあしゃあないねって感じで、1年目はほぼほぼ仕事が無い感じでしたね。だって世の中が止まってたんですからね。
ミト:そうですよね。
田中:ちょっと充電期間も含めて、長い目で頑張ろうかって言って3年。4期目に入って、本腰入れてやっていくかという中でゲームの話にもなるんですけど。
それはなんか、違うことをやらんとあかんなっていう2人の共通認識としてあったからなんですよね。
福田:今は収入の中でもWEBが結構大きく占めているんですけど、もともと同業者もいっぱいいて、次から次に新しい人も入ってくる。だからWEBをメインでやる気はなかったんですけど、結局やっちゃってる(笑)でもこのままでは駄目だとは思ってるんです。
田中:うち独自のものがいるっていう共通認識があって、じゃあ何しよう? 何やったらできるかな? システム系いけるよね? 絵も描けるな…あとゲーム好きだよね? みたいに話をしていったんです。
福田:その中で、試しにちょっとドット絵を描いてみたら?ってやってもらったら、すごい良かったんですよ。
ミト:ドット絵ってファミコンのように見える絵ですよね。あれって普通に絵を描くのとは違う才能ですよね。
田中:そうですね。でそんな時に、交野市さんからホームページリニューアルのコンペの話が来たんです。仕事ないよ…っていうタイミングだったので、このコンペが獲れたら他にもいい仕事が来るんじゃないかってなって、全力投球で行きました(笑)
福田:行政さんとお仕事が出来たら色々とプラスになることもあるだろうって思ったんです。
田中:でも大変でした。最初にプレゼンで、電車が走って駅に着くシーンを作ったんです。こういうゲームを作りませんかって。
福田:今は皆さんに見せる度に面白がってくれますけど、当時プレゼンで流した時はしーん…でした。
ミト:え、そうなんですか?
福田:「やべえ、やっちゃった…」ってなりましたね(笑)後で聞くと、実は反応が良かったらしいんですけどね。でも現場ではしーん…でしたからね。
ミト:素直にリアクションしてほしいですよね(笑)
田中:他の皆さんは真面目なプレゼンをしてる中、うちは「ダンダダダンっ」って音を鳴らし始めたんで(笑)意表を突いて面白いと思ってくださる方がいたので、それが大きかったと思います。これがゲーム画面ですね。
ミト:やっぱ8ビットってかわいいですね。ちなみにゲームのデータサイズは小さいですか?
福田:小さいですね。レトロゲーム調にしたのにはいくつか狙いがあって、データが小さいっていうのもひとつでした。あとこれ、シティプロモーションなんで観光地を巡る内容なんですけれど、あんまりリアルに作りすぎると面白みが無いじゃないですか。それがドット絵にすると、リアルとの距離感がちょうどいいってのもあって。あとこの時、東京オリンピックの前の年で、Googleさんもレトロ調のゲームを作ったんですよ。それが結構ウケてたんです。
田中:なのでこういう雰囲気で作りませんかって、イメージが伝えやすかったっていうのもありますね。
ミト:思惑が当たって、見事に獲得されたんですね!
そろそろ法人化を検討中
ミト:Talonという屋号で活動を始めたのはいつですか。
田中:屋号はコロナ時なので、2021年の最初ですね。
ミト:このゲームを作った案件を受けたときはまだ個人で?
田中:今もお互い個人事業なんです。個人事業主同士なんですけど、屋号を一緒にしてるだけで。
ミト:なるほど。
福田:そろそろ法人化かなって思って田中も商工会と相談しながら進めてはいるんです。これもあんまり意識してなかったことやね。
田中:あんまりね。そもそも頑張って独立しようと思ったこともなかった(笑)
福田:この間、商工会さんの講座に彼女が行ってきて、独立するならこうじゃないといけない!っていう話があってチェックしたんですけど、全部違いましたからね(笑)
田中:ここまでかすりもしないってヤバくない私の性格って思いました。こういう人なら独立に向いてますよみたいなのが、一個も当てはまらなかったんです(笑)それでも独立して3年ぐらいなので、「こういうのは続きませんからね」って言われても「そうかな?」って思ってます。
ミト:はまらないのが強みになるかもしれませんよね。
福田:ありがたいことにずっと依頼のお声をいただいてるんですけれど、何でうちを選んでいただいたのかよくわからない(笑)
田中:うちは特に営業してるわけでもないしね。
福田:いや行ってるやんっ!めっちゃ名刺ばらまいて、お願いしますお願いしますって言ってるのに(笑) まあでも選んでくれた理由も面白い話があって、うちのマスコットキャラクター、あれがかわいかったからっていう理由の方もいましたからね。
ミト:ああーー。そこってやっぱり大きいですよね。
田中:それを見ていただいて「雰囲気が合う」とか「好き」とか言ってくださる方がね。
ミト:やっぱり大事ですよねー。ところでTalonっていうお名前の由来はなんだったんでしょうか?
田中:タロンって実は猛禽類の「爪」っていう意味で「バシッと掴んで放さないよ!」みたいなイメージで最初はつけたんです。
ミト:え、このマスコットキャラのビジュアルと逆じゃないですか(笑)
田中:最初はちゃんとかっこいいのを作ろうって言ってたんですけど、話してたら自分たちに合わね〜、私たちにクールさとかあったっけってなって(笑) それだったら、いつかは猛禽類になる!って感じのイメージで、アヒルでいいんじゃないかって。そのほうが自分たちのキャラに合ってると思って。
福田:それで結果そのマスコットを見て来られた方もいるんで。これがもしクールなやつ作っちゃってたら、来てくれなかったと思うんですよ(笑)
ミト:これホントにかわいいですよね。LINEスタンプにして欲しいです(笑)
田中:ありがとうございます。作ったら需要あるかな?(笑)
とにかくロゴは、私たちに猛禽類の爪のイメージがなかったので、同じ鳥類でもアヒルかなって(笑) アヒルが、いつか鷹になる夢を見てるっていう設定。あとカメラをやってるので、これを事業のメインにしようかみたいな話があったのでこの子はカメラを持ってるんです。それで、うちのWEBのドメインが「.photo」なんです。
ミト:あ「.jp」や「.com」じゃないんですね!
福田:ドメインって大事なんですよねー。フォトが事業の一番じゃないんですけれども一応フォトも頑張ってるよって感じで。
田中:由来はそんな感じですね。
ミト:ありがとうございます。Talonさんでお仕事をされてきて一番大変だったことってありますか?
福田:ピンチばっかりです。ギリギリやね、いつも。
田中:ちょっと仕事を入れすぎたりした時とか。
ミト:いただいたら断りづらいですよね。
福田:ハプニングも起こりがちで。今でもよく覚えてるのは、コロナの時期に僕たち、イベントのライブ配信の仕事をしていたんですけど、あれはやばかった。
田中:リアルタイムで配信するんですけど、機材を背負ってずっとウロウロして。コロナの時はほんまに仕事に迷走して、今までやってきた仕事が全部なくなったっていうのもあって、何をどうしたら仕事が得られるんやろ?どうしよう…っていう時期だったので、この頃はお声がかかると何でもやってました。でも大変だった(笑)
福田:しかもハプニングだらけでね。熱のせいでジンバル(1つの軸を中心として物体を回転させる回転台の一種)がオーバーヒートするわ、回線もライブなんで常時接続してないといけないんですけど、それが切れそうになったりね。YouTubeライブっていっぺん切れちゃうとURL変わっちゃうんで。ヒヤヒヤしました。
ミト:URLは変えずに最後までいけたんですか。
福田:かろうじて。他にもいろいろと大変でした。
田中:動画の延長線上でいけるかなと思ったら、そこまで違うんや…って。そうやって、結構違うことをずっとやってるんです。今日も動画に声を入れることをしたり、いつもなかなかチャレンジしています。なので、常に大きな失敗にはならないようにベストに近いところに持っていくっていうのをいつも心がけてますね。にしても困難にわざと飛び込んでるんじゃないかって時々思うんですけど。
ミト:でもそれが、お仕事の広がりに繋がってくるんですよね。
田中:そうですね。だから困難はチャンスであり、ピンチもまた、成長できるチャンスかなって思ってます。
福田:ちょっとさすがに休みたいなー(笑) でもいつ暇になるかわからないんでね、やれるうちにやっとこうって思っちゃうんですよね。
田中:でもやっぱり交野市観光協会さんにゲームをプレゼンしたことかな。そこで落ちてたら多分、今このシェアオフィスにもいない可能性があるよね。
福田:人生違ってたかもね。あの仕事がもらえてなかったら、その後もらえていなかった仕事っていっぱいあったと思うんでね。
田中:ここをやってるんやったら!っていうことでお仕事をくださる方がいたりするので大きかったです。
福田:観光協会さんの仕事なので、色んなところに取材で行かさせてもらうことが出来て、それで僕たちの名前も知ってもらえたしね。交野市の色んなところに行けたのも良かったね。僕は枚方市に住んでるんですけど、交野市は全然知らなかったんで。
田中:それがきっかけで信用が生まれたりしたのも大きかったので、この時が最大のチャレンジで、分岐点かな。
福田:かもしれないね。
ミト:お仕事をされる際にこだわってることとか、大事にしてることはありますか。
福田:彼女、クオリティの鬼なんですよ。やばいっすよ、ほんまに。
印刷物とか、いつまで、どこまでチェックをやらせるんだってくらいさせて。
田中:でも、それで差し戻されるってことは無いからね。
ミト:あーそれは大きいですね。
福田:確かに、印刷ミスは無いね。だから僕よりも彼女の方がそういう細かいところが凄くて。僕達2人、性格が結構違うんで、僕は結構見落とすことが多いんですけど、彼女は見逃さないんです。そういうところがこだわりかな。
田中:やっぱ大きい失敗をせず、クオリティの維持することかな。
ミト:でもその分、締切とかはギリギリなんじゃ…?
福田:ほんまそれなんですよ(笑)
今後目指していること
ミト:今後何か目指していることはありますか。
田中:何か受託仕事じゃないことをしたりしたいなぁ。
ミト:自分たち発信で何かしたいんですね。
田中:今はお客様ありきでやってることがほとんどなので。だからこちらから発信したことに対してファンがついたりとか、そういったことが出来たら面白いですね。
福田:またAIとか出てきて、ますます僕たちのやる範囲って狭まっていくと思うし、クリエイターのあり方を常に考え直さないといけないんだろうなという思いです。この仕事もどんどん無くなっていくかもしれないですし。だからやっぱり自分たちで発信力というかね、ブランド、自分たちが何者かっていうところを定義しないといけないね。
ミト:ゲームを作ったっていうことも自分たちからの発信だと思うんですけど、そういうチャレンジによってTalonさんも道を切り拓いてますよね。
福田:彼女はね、僕たちの強みってのを把握してるところがあって。そこをうまく発揮できるところがあるんじゃないかと。
田中:そうやって自分たち発信を目指したいなと思っています。マスコットのタロン君もずっとLINEスタンプにしたいと思ってるんですけど、まだ出来ていないんで。
ミト:出来たら絶対買います!
福田:まだまだやりたいこともいっぱいあるので、商売っていうのを抜きにしても、僕たちっていうのはやっぱ作るのが大好きなので、作って発信して喜んでもらえたらものすごく嬉しいなって、そういうのを極めていきたいなって思っています。
ミト:楽しみにしてます。
田中:実は音楽もやってるんで。
ミト:そうなんですか? 何をやってるんですか。
田中:パソコンで作ってるんですけど、その先生がまた面白い先生なんですよ。東京でバリバリやってる方なんですけど。
福田:誰でも知ってる大手の会社のクリエイターで、ずっと第一線でされてる方なんです。
ミト:いやーこの時間だけでも本当、色々とされてるなーって知ることができました。ありがとうございます。
これから新しくコワーキングスペースを使い始める人へのアドバイス
ミト:では最後に、これから新しくコワーキングスペースを使い始める人へ、アドバイスはありますでしょうか?
福田:積極的にコミュニケーションを取ってもらうことかなー。せっかくオープンスペースが出来ているんで。そうすることによって、クリエイティブの幅だけじゃなくて仕事にも繋がっていくと思うんですよ。だからどんどん、ちょっとしたことでも声掛けるタイミンはあると思うんで。
田中:意外と繋がってますからね。あー!みたいな感じのこと、いっぱいありますからね。関西近辺は狭いんで。
ミト:そうですね。今後も素敵な繋がりが生まれると良いですね。
今日はどうもありがとうございました!
ボクもまた、ちょくちょくとお声掛けさせていただきます(笑)